葉酸不足による不調とは?

体内に葉酸が不足した場合、葉酸欠乏症などの症状は?

体内に葉酸が不足すると、下痢や食欲不振、口内炎などの症状が出る人もいるようです。もし、このような症状が頻繁に起こる場合、または長く続く場合は、体内に葉酸が不足している可能性が考えられます。

葉酸不足が続く状態や、葉酸不足が原因で体に起こりうるさまざまな不調にことを葉酸欠乏症と言い、とくに妊娠中には胎児の神経管閉鎖障害を引き起こすリスクが高くなります。妊娠していない時でも、体内に葉酸が不足しがちになると、動脈硬化などの血管性の病気を引き起こすリスクや巨赤芽球性貧血などの悪性貧血、神経障害などの発症リスクが高くなりますので、注意が必要です。

巨赤芽球性貧血とは、あまり聞き慣れない名前ですが、悪性貧血の一種であり、葉酸やビタミンB12の欠乏が原因とされる病気です。これらの成分が体内に不足すると、細胞分裂に支障をきたしてしまい、骨髄に存在する赤芽球が巨大になり、赤血球が生成される前に破壊され、血液が造られる能力は維持されるものの、血小板や白血球にも変化がみられるようになり、血球がすべて異常になり、悪影響を及ぼします。

葉酸が不足すると、血液の状態にも異常をきたすリスクが高まることをよく理解しておかなければなりません。とくに、葉酸欠乏症にかかった場合、体内にホモシステインと呼ばれる物質が血液の中に蓄積されやすくなりますので、動脈硬化の発症リスクが高くなると言われています。

ホモシステインとは、体内でタンパク質を代謝させる過程によって、生成されるアミノ酸の一種とされています。ホモシステインの存在自体は、とくに問題はありませんが、アミノ酸の一種であるメチオニンが肝臓でリサイクルされる過程において、メチオニンからホモシステイン、さらにメチオニンに変化するのが正常なサイクルです。

しかし、体内に葉酸やビタミンB6、ビタミンB12が不足すると、メチオニンからホモシステインに変化して、その後、メチオニンには戻りにくくなり、ホモシステインがそのまま体内に残ってしまうと、余ったホモシステインが血液中の悪玉コレステロール(LDL)と結合して、動脈硬化を引き起こすリスクが高くなります。

このような病気を未然に防ぐためにも、毎日の食事に葉酸が多く含まれた食材を食べたり、葉酸サプリメントを摂り入れて、葉酸を補給することが大切です。1日あたりの摂取量の目安を意識して、健康維持を心がけましょう。

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